河村化工株式会社 滋賀工場 御中 / 工場内DX推進担当 面接資料

近森 一郎

CHIKAMORI ICHIRO / DANIEL ITIRO TIKAMORI

製造現場で働いている人間が、そのままIT側もやっています。

現在も滋賀の工場で塗装・検査・工程内不良の原因分析を担当しながら、 個人事業のシステム基盤を設計・構築・運用しています。 下のリンクは全て、いま動いている実物です。

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なぜ私か

今も製造現場にいます 株式会社小西産業(派遣元)より、株式会社ロジスネクスト 滋賀工場 製造部 工作課へ派遣(2019年〜)。2022年に派遣元で無期雇用へ転換。 フォークリフト用フレームの塗装・検査・組立補助。 品質基準・安全基準の遵守、工程内不良の確認・原因分析・是正対応、 多品種少量の工程切替。現場の廃材で補助治具を自作して工程を効率化した経験があります。
同時に、作って運用しています 個人事業(Zaiketz)の本番環境として、Linux サーバー・監視・業務自動化・バックアップを 自分で設計し、毎日動かしています。学習用の環境ではなく、止まれば実際に困るものです。
「最初は紙の方が早い」と思う側にいました DXが失敗するのは技術ではなく、現場で使われないときです。 紙からデジタルに変わる時、現場が最初にそう感じるのは自然なことだと思います。 私はその紙を書く側で12年働いてきました。作る人間がその感覚を分かっていることは、 画面を一枚多く作るより効く場面があると考えています。
外国人と一緒に、日本語で働いてきました ニッタと現職でベトナムの方と一緒に働いてきました。共通語は日本語でした。 私自身、日本語を母語としないまま12年、日本の現場にいます。 だから日本語を母語としない人が日本語の画面を読む難しさを、 説明ではなく経験として知っています。滋賀の現場はベトナム・ブラジル・フィリピン・ペルーなど 様々だと思いますが、効いてくるのは言語そのものより 「その人が読めるか」を設計の条件に入れるかどうかだと考えています。
同じ町に住んでいます 東近江市宮川町(〒529-1551)。御社の滋賀工場と同じ郵便番号です。 通勤の不安がなく、長く勤める前提で応募しています。永住ビザ保有。
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作ってきたもの

御社が Python・Raspberry Pi を使われていると伺い、同じ構成で稼働モニタを作りました。
以下は今週、御社のために実際に書いて動かしたものです。Java / Spring Boot は学習で書いたもので、ここには含めていません(05に記載)。

成形ライン 稼働モニタ センサーの信号を Python で受け、SQLite に記録し、スマートフォンで見られるようにする最小構成。 ノートPCでもRaspberry Piでも同じコードが動きます(起動オプションのみ変更)。 標準ライブラリだけで書いており、pip install もビルドも不要です。 systemd で自動起動・自動再起動・ログ収集まで設定しています。
  センサー          Python           SQLite         ダッシュボード
 (GPIO / 疑似)  →  OK/NG判定    →  events表    →  スマホで確認
                   サイクル計測

  GPIO 17 ← 部品検知(立ち上がり = 1ショット)
  GPIO 27 ← 検査結果(HIGH = NG。画像検査装置 / PLC から)
画面に出すのは数字ではなく次に確認すべきことです。不良率がシフト平均の2倍を 超えた時間帯に印をつけ、「同じ時間帯のサイクルタイムを確認してください」と書きます。 成形機の異常は不良より先にサイクルタイムの伸びに出るためです。 止まったラインと、まだデータが無いラインは別の表示にしています。 表示は日本語・ポルトガル語・英語を切り替えられます。 読めない画面は使われません。正しく動いていても、そこで止まります。 ベトナム語は選択肢に出したうえで、あえて無効にしてあります。私には正しさを確認できず、 不良名の訳が一語ずれる方が、英語のままより現場に害があると考えるためです。 現場の方に確認してから入れる、と画面上に書いています。 温湿度も同じ画面に入れています。金属加工では湿度は錆の問題ですが、 成形では品質そのものだと考えました。樹脂が吸湿するとシルバーストリーク・寸法不良の 原因になり、しかも不良が出るまで目に見えません。材料倉庫の湿度が基準を超えたときは、 数値だけでなく「乾燥条件と保管状態をご確認ください」と書くようにしています。
外観検査の概念実証を見る Python + OpenCV。良品・ショート・バリ・異物の4枚を、面積・充実度・暗点で判定します。3つの不良がそれぞれ別の指標で引っかかる様子をそのまま出しています。 dx.tikamori.com/inspection 稼働モニタの画面を見る 実際に動かして記録したデータです。時間帯別の不良率とサイクルタイムが並びます。 dx.tikamori.com/monitor

こちらは実際に稼働中のシステムです。タップで開きます。

稼働監視ボード(16項目) サーバー・アプリ・定期処理を常時自動チェックし、止まればその場で赤くなります。工場の行灯と同じ考え方で、対象がソフトウェアになったものです。 status.zaiketz.com LeveBase — 自作アプリ 企画から公開・運用まで一人で。スマートフォンアプリとして動きます。 levebase.com
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御社の現場にどう活かせるか

DXで求められていることは、突き詰めると ムダ・コスト・時間・手間・ミス・あいまいさを減らし、意思疎通・効率・利益率・ 事業の継続性を上げることだと理解しています。 道具を入れることが目的ではなく、この結果が出なければ意味がないと考えています。 以下、左が現場でよく起きること、右が私が実際に作って運用しているもの、 上の札がそれで何が良くなるかです。

停止時間の削減 設備やラインが止まったのに、気づくのが遅れる 常時自動チェックして止まった瞬間に検知する仕組みを、実際に構築して運用中
工数削減・ムダ取り 日報・Excelへの転記に毎日時間が溶ける 業務自動化基盤(n8n)を自社サーバーで運用。手作業の転記を処理に置き換え
判断の早期化・あいまいさの解消 生産実績や不良率が、集計するまで誰にも見えない データベースの数字をそのまま画面に出すBI(Metabase)を構築・運用
事業継続・リスク低減 データが消えたら戻せない。バックアップは「たぶん動いている」 毎晩バックアップ →別地域へ複製 →復元テストまで自動(213テーブルで実証済み)
属人化の解消・技能継承 作業や判断が特定の人に依存していて、その人が抜けると止まる 手順を人の記憶ではなく仕組みに置き、誰が見ても同じ判断になる形にするのが、私のやってきた仕事です
社内システムの保守・認証 原料供給管理などの社内システムを、作った人以外が触れない Java / Spring Boot で認証サーバーを自分で書いて学習済み。既存システムを読んで直す側に入れます(業務でのJava経験はこれから)
投資対効果 DXは費用が読めず、投資しても続かない 上記すべてを月額ほぼ0円で稼働中。小さく始めて壊れない構成が得意です
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私の仕事のやり方 — 実際にあった3件

うまくいった話ではなく、自分で見つけて直した不具合を書きます。

1. 15日間、データが1件も書き込まれていなかった

毎日動くはずの書き出し処理が15日間まったく成功していませんでした。テストは全て「合格」。 原因は、テスト用のダミー部品が何を渡されても受け付けていたことです。 検査治具が不良品を通していた状態でした。

ダミーを実物と同じ厳しさに直し、欠けていた18日分・623件を欠損ゼロで復旧しました。

教訓:「テストが緑」は「動いている」ではない。実物が出たかを確認する。

2. 監視装置そのものが、測定値を汚していた

アクセス数が631件と出ていましたが、実際の利用者は11件。残り620件は監視のために 自分が送っていた自動アクセスでした。測定器が測定対象に影響していた形です。

監視からのアクセスに識別印をつけて集計から除外し、過去の数値も実態に合わせて訂正しました。

教訓:数字が良く見えるときほど、測り方を疑う。

3. 「何も検査せず」合格を出していたチェック機構

禁止事項を検出するはずのチェックが、条件の書き間違いで何にも一致せず、毎回「異常なし」を 返していました。合格は出るが、検査はしていない状態です。

以後、チェックを作ったら必ず一度わざと不良を流し、 赤くなることを確認してから本番に入れる手順にしました。 今日この資料を作る前にも同じ手順で自分の設定を試し、実際に1件、 見逃す欠陥が見つかって直しています。

教訓:止まることを確認していない安全装置は、無いのと同じ。

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正直に申し上げること

できないことを隠すと、入社後に御社が困ります。先に書きます。

  • Python は基礎レベルです。読み書きと修正はできますが、業務で書き続けた経験はまだありません。上の稼働モニタは、標準ライブラリの範囲で自分で書いたものです。
  • Java / Spring Boot は学習で書いたものです。認証サーバーと、EC向けのバックエンドを作りました。ECは未完成で、完成させる予定もありません(事業にならないと判断したためです)。ただし認証・権限・APIという、業務システムの土台にあたる部分は自分で組んでいます。原料供給管理のような社内システムを読む・直す入口には立てます。業務でJavaを書き続けた経験はありません。
  • Raspberry Pi の実機経験がありません。Linux・SSH・systemd・シェルは日常的に使い、PCの自作(今使っている機体も自分で組みました)で部品の扱いや組み立てには慣れています。ただしGPIOを配線してセンサーを動かしたことはありません。自作PCと電子工作は別物です。配線の考え方は書けても、動かして確かめてはいない、が正確なところです。
  • PLC は未経験です。センサー→PLC→設備、という関係は理解していますが、ラダーを書いたことはありません。
  • 画像検査(OpenCV)は、小さな概念実証を書いたところまでです。合成画像に対して、グレースケール化→二値化(Otsu)→輪郭抽出→面積・充実度・暗点の判定で、ショート・バリ・異物を分けるところまでは動かしました(別ページでご覧いただけます)。ただし実物の部品では照明・背景・材料色・つやで閾値が変わります。「触ったことがある」以上のものではありません。
  • 日本語は、聞く・読むと、話すで差があります。日常会話はほぼ100%、業務上の会話も90〜95%は理解できます。読み書きも業務レベルです。一方、話す機会の少ない一人作業が中心の職場が続いたため、発話の流暢さと語彙は伸ばしている途中です。込み入った技術の議論では翻訳ツールも併用します。
    なおJLPT N3は1990年代に取得したもので、その後12年間、日本の現場で日本語だけで働いています。級ではなく、この場でのやり取りでご判断いただければ幸いです。N2に向けた学習は継続しています。

分からない技術に当たったときの進め方は決まっています。 調べる → 小さく試す → 動くところまで作る → 記録する → 本番に入れる。 AWS認定ソリューションアーキテクトも、上の監視基盤も、その順番で身につけました。

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ご懸念になりやすい点

履歴書をご覧になって気になる点があると思いますので、伺われる前に申し上げます。

  • 転職回数が多く見えること。日本での勤務先は5社です。2019年より前の4社は、3社が派遣、1社が契約社員でした(現在の派遣先が5社目です)。間にブラジルへ帰国していた期間(2008〜2016年)があり、履歴書上の社数はそこも含んでいます。2019年からは同じ派遣先(ロジスネクスト滋賀工場)で7年4ヶ月、2022年には派遣元の小西産業で無期雇用に転換していただきました。派遣という働き方の中では、同じ現場に長くいる方だと思っています。
  • 副業をしていること(Zaiketz)。独立の準備ではありません。本業を続けたまま6年6ヶ月、辞めずに並行してやってきました。本日お見せしている監視の仕組みも、バックアップも、そこで実際に作って運用しているものです。これが無ければ、私には資格しかありませんでした。御社の就業規則には当然従います。届出や制限が必要であれば、そのように対応いたします。
  • 年齢(42歳)。定年まで18年あります。同じ東近江市宮川町に住んでおり、永住ビザを持っています。転居も在留期限もなく、長く勤める前提で応募しています。
  • 日本語より技術と英語を優先して勉強してきたこと。IT系の仕事を目指していたためで、結果として日本語の会話練習は後回しになりました。優先順位の判断としては、良し悪しの両方があったと思っています。ただ、そこで身につけたものが、今回のお仕事に直接使えるものになりました。

ご懸念は当然のものだと思います。隠して入社しても、困るのは御社です。 そのうえで、製造現場を12年知っていて、システムを実際に作って動かしている人間が 必要でしたら、私はその形に近いと思っています。

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御社に伺いたいこと

現在、DX推進部ではどのような課題に取り組んでいらっしゃいますか?
Raspberry Pi は、主にどのような設備やセンサーに使われていますか?
Python は、画像検査・データ収集・業務システムのどの用途が中心ですか?
画像検査装置では、どのような不良を検出されていますか? ショート・バリ・ヒケ・ソリなど、対象によって手法が変わると思うためです
PLC と Python / Raspberry Pi は、どのように連携されていますか?
材料の乾燥・保管の湿度管理は、どのように監視されていますか? 吸湿は不良が出るまで見えないため、どこで押さえておられるか伺いたいです
技能継承について、DXで取り組まれていることはありますか? 外国人従業員の多い現場では、言葉と経験の両方が壁になると感じています
将来的な全自動化に向けて、いま一番重要だとお考えの課題は何ですか?
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経歴と数字

12年日本の製造現場 通算(うち現職7年4ヶ月)
日本特殊陶業・川口板金・エクセディ・ニッタ/小西産業→ロジスネクスト滋賀工場
15ヶ月金融業でのIT運用・ヘルプデスク(ブラジル)
3年半Fatec Sorocaba 製造プロセス学科(ブラジル・中退)
16 / 16自作監視ボードの稼働項目(本日時点)
≈ 0円上記基盤の月額運用コスト
現場・製造
工程内不良の原因分析品質・安全基準 多品種少量の工程切替治具の自作 フォークリフト玉掛け 製造プロセス(Fatec 専攻)自作PC・ハード組立
IT
LinuxPython(基礎)Java Spring Boot(学習)Bash SQL / SQLite / PostgreSQLDocker systemdGit AWS SAA 認定Terraform CI/CD監視・バックアップ設計 ネットワーク・PCサポート
言語
日本語 理解は業務レベル/発話は向上中(N3は1990年代取得) ポルトガル語 ネイティブ 英語 読み書き実務レベル
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連絡先

MAILitiro@tikamori.com
GITHUBgithub.com/danieltikamori
稼働状況status.zaiketz.com
居住地滋賀県東近江市宮川町(永住ビザ保有)